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オリクトドロメウス(学名 Oryctodromeus cubicularis)は、約9,500万年前の白亜紀後期、現在の北アメリカにすんでいた小型の植物食恐竜です。学名は「掘る走者(巣穴の)」を意味します。巣穴を掘って暮らした、めずらしい恐竜です。
オリクトドロメウス最大の特徴は、地面に巣穴を掘って暮らしていたことです。おとなと2匹の子どもが、巣穴の中で一緒に見つかったことから、家族で巣穴に住んでいたと考えられています。恐竜が穴を掘って暮らしていた、世界で初めての確かな証拠として、大きな話題になりました。
オリクトドロメウスは、穴を掘るのに適した体つきをしていました。じょうぶな肩や前あし、土をかき出すのに役立つ鼻先などです。すばやく走れる体と、穴を掘れる体の両方をあわせもつ、ユニークな恐竜でした。学名「掘る走者」は、まさにこの暮らしを表しています。
巣穴は、肉食恐竜や、暑さ・寒さから身を守るのに役立ちました。子どもを育てる安全な場所にもなったでしょう。小さな植物食恐竜にとって、巣穴を掘る能力は、きびしい世界を生きぬくための大きな強みだったのです。
オリクトドロメウスは全長2メートルほどの小型恐竜で、長い後ろあしをもち、すばやく走れました。くちばしで低い位置の植物を食べる、おとなしい草食動物でした。テスケロサウルスに近いなかまです。
オリクトドロメウスがいた白亜紀後期の北アメリカは、河川のある氾濫原でした。オリクトドロメウスは、巣穴を掘って家族で暮らすという、恐竜の意外な一面を見せてくれる、貴重な恐竜です。恐竜の行動の多様さを物語っています。
分類:鳥盤目 > 新鳥盤類 > テスケロサウルス科