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ファルカリウス

Falcarius utahensis — 「鎌(かま)をつくる者」

白亜紀 獣脚類
時代白亜紀前期
年代約1億2,600万年前
全長約4 m
体重約100 kg
食べ物植物食〜雑食(移行段階)
生息環境河川のある氾濫原
発見地北アメリカ(米国ユタ州)
地層シダーマウンテン層
ファルカリウス(Falcarius utahensis) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
ファルカリウス(Falcarius utahensis) 復元イメージ

ファルカリウス(学名 Falcarius utahensis)は、約1億2,600万年前の白亜紀前期、現在のアメリカ・ユタ州にすんでいた恐竜です。学名は「鎌(かま)をつくる者」を意味します。テリジノサウルス類が肉食から植物食へ変わる途中の姿を伝える、重要な恐竜です。

肉食から植物食への「移行期」

ファルカリウスは、テリジノサウルス類というグループの、もっとも初期のなかまのひとつです。このグループは、肉食恐竜の系統でありながら、のちに植物食へと進化しました。ファルカリウスは、ちょうどその移行の途中の姿をしていて、肉食と植物食の両方の特徴をあわせもっていました。獣脚類の食べ物が、どのように変わっていったかを知る、貴重な手がかりです。

肉食と植物食の中間の歯

ファルカリウスの歯は、肉食恐竜のような鋭い歯と、植物食に向いた葉っぱ形の歯が混じっていました。これは、食べ物を肉から植物へと変えつつあった証拠です。完全な植物食になったテリジノサウルスとはちがう、「移行期」ならではの特徴です。

たくさん見つかった化石

ファルカリウスは、何百頭もの化石がまとまって見つかった「ボーンベッド(骨の層)」が知られています。子どもからおとなまでそろっているため、テリジノサウルス類の初期の姿や成長を、くわしく研究できます。たいへん貴重な発見でした。

前あしのかぎ爪

ファルカリウスは、すでに前あしにかぎ爪をもっていました。学名「鎌をつくる者」は、のちのテリジノサウルスの巨大な爪につながる、この爪にちなみます。爪は、植物を引き寄せたり、身を守ったりするのに使われたと考えられます。

すんでいた環境

ファルカリウスがいた白亜紀前期の北アメリカは、河川のある氾濫原でした。ファルカリウスは、テリジノサウルス類が肉食から植物食へと進化していく、まさにその出発点に近い恐竜です。獣脚類の食性の進化を解き明かす、重要な存在です。

分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > コエルロサウルス類 > テリジノサウルス類(基盤的位置)

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