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アベリサウルス(学名 Abelisaurus comahuensis)は、約7,500万年前の白亜紀後期、現在のアルゼンチンにすんでいた大型の肉食恐竜です。学名は発見者にちなんで「アベルのトカゲ」を意味します。アベリサウルス科というグループの名前のもとになった、南半球を代表する肉食恐竜です。
アベリサウルスは、カルノタウルスやマジュンガサウルスなどをふくむ「アベリサウルス科」という、南半球で栄えた肉食恐竜の大グループの名前のもとになった恐竜です。このグループは、かつて一つの大陸だったゴンドワナ(南アメリカ・アフリカ・インド・マダガスカルなど)の各地で繁栄しました。
アベリサウルスは、おもに大きな頭骨から知られています。全長7〜9メートルと推定される大型の肉食恐竜で、白亜紀後期の南アメリカで頂点に近い捕食者でした。アベリサウルス科らしく、短くて高さのある頭をもっていたと考えられます。
白亜紀後期、北半球ではティラノサウルス類が頂点に立っていましたが、南半球ではアベリサウルス科が同じ役割をはたしていました。北と南で、まったくちがう系統の肉食恐竜が、それぞれの大陸で頂点捕食者へと進化していたのです。アベリサウルスは、その南半球を代表する一種です。
アベリサウルス科は、ティラノサウルス以上に小さく退化した前あしをもつことで知られます。アベリサウルスも、ほとんど役に立たないほど小さな腕だったと考えられます。そのぶん、頭と力強いあごで獲物をしとめる戦法をとっていました。
アベリサウルスがいた白亜紀後期の南アメリカは、河川のある氾濫原でした。巨大な竜脚類(ティタノサウルス類)が多くすむ世界で、アベリサウルスはその頂点に立つハンターのひとつでした。南半球の恐竜の独自性を示す、重要な肉食恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ケラトサウルス類 > アベリサウルス上科 > アベリサウルス科