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ゴルゴサウルス(学名 Gorgosaurus libratus)は、約7,500万年前の白亜紀後期、現在のカナダやアメリカにすんでいた大型の肉食恐竜です。学名は「獰猛(どうもう)なトカゲ」を意味します。アルバートサウルスに近い、すらりとしたティラノサウルスのなかまです。
ゴルゴサウルスは、ティラノサウルス科のなかでも、とくに多くの保存のよい化石が見つかっている恐竜です。子どもからおとなまで、全身骨格がいくつもそろっているため、ティラノサウルス類がどのように成長し、暮らしていたかを研究するうえで、たいへん貴重な存在です。
ゴルゴサウルスは全長8〜9メートルで、アルバートサウルスと同じく、ほっそりとして俊敏な体つきでした。すばやく走って獲物を追いかけ、するどい歯で角竜やカモノハシ竜を狩っていたと考えられます。アルバートサウルス亜科という、スピード重視のティラノのグループに属します。
ゴルゴサウルスは、子どものころは細long長く俊敏で、おとなになるにつれてがっしりしていったことが、複数の標本の研究から分かっています。子どもと親では、狩る獲物や役割がちがっていた可能性もあります。ティラノサウルス類の成長を知る、模範的な恐竜です。
ゴルゴサウルスの化石には、骨折が治った跡や、病気の跡が残っているものがあります。これは、彼らが狩りや争いで傷を負いながらも生きのびていたことを示しています。骨から、恐竜の生きざままで読み取ることができるのです。
ゴルゴサウルスは、同じ地域に、より大型でがっしりしたダスプレトサウルス(ティラノサウルス亜科)と共存していました。すらりとしたゴルゴサウルスと、がっしりしたダスプレトサウルスが、狩る獲物や狩りの方法をずらすことで、共存できたと考えられています。
ゴルゴサウルスがいた白亜紀後期のカナダは、温暖で湿った沿岸の氾濫原でした。多くの角竜やカモノハシ竜が獲物としてすんでいました。ゴルゴサウルスは、俊敏さを武器にその生態系の頂点近くで活躍した、もっともよく知られたティラノサウルスのなかまのひとつです。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ティラノサウルス上科 > ティラノサウルス科 > アルバートサウルス亜科