
「ジュラ紀の海に、体長25メートルの巨大なかいじゅうがいた」——テレビ番組でそう紹介されて、世界中の恐竜ファンをふるえあがらせた海の爬虫類(はちゅうるい)リオプレウロドン。ところが2026年7月、イギリスの研究チームが「本当の大きさは、8メートルちょっとだった」という研究を発表しました。なんと、思われていた大きさの3分の1です。
まず大事なことを一つ。リオプレウロドンは恐竜ではありません。首が短くて頭が大きい海の爬虫類「プリオサウルス類」のなかまで、プレシオサウルスやエラスモサウルスと同じ「首長竜(くびながりゅう)」の大きなグループに入ります。4枚のひれで海を泳ぎ、するどい歯でえものをおそう、約1億6500万年前(ジュラ紀中ごろ)の海のハンターでした。
じつは、この巨大なイメージのもとになったのは、1999年のイギリスBBCの番組「ウォーキング with ダイナソー」でした。「クルエル・シー(残酷な海)」という回で、リオプレウロドンは全長25メートルの超巨大生物として登場したのです。研究の世界でも、18〜25メートルという数字が長いあいだ語られてきました。
でも、その数字のもとになっていたのは、ばらばらに見つかった大きな骨のかけらでした。研究チームによれば、それらは「本当にリオプレウロドンのものかどうか、はっきりしない」化石だったのです。
イギリスのポーツマス大学のエドワード・バートレット氏らは、これまでに見つかっているリオプレウロドンの化石を、すべて調べ直しました。ほぼ完全な頭の骨1つと、体の骨がよく残った2体の骨格が手がかりです。その結果はじきだされたのが、最大でも8メートル強という数字でした。バスくらいの長さ、といったところです。
「なんだ、小さいのか」と思ってはいけません。リオプレウロドンには、とんでもない特ちょうがありました。頭の大きさが、体全体の約4分の1もあるのです。体長8メートルなら、頭だけで2メートル。これは同じ海にすんでいたほかのプリオサウルス類よりも大きな割合で、体のわりに、とても大きなえものにかみつけたと考えられています。ジュラ紀の海の「頂点の捕食者(ほしょくしゃ)」だったことに変わりはないのです。
化石は、生き物まるごと1体がきれいに残ることのほうがめずらしく、ほとんどは骨のかけらです。そこで研究者は、「この骨がこの大きさだから、全身はこれくらい」と計算します。ところが、そのかけらがちがう種類の生き物のものだったら、答えも大きくずれてしまうのです。今回のように、あとから化石を集め直して調べることで、恐竜や古代生物の「本当の姿」が少しずつはっきりしていきます。科学は、こうやって自分の答えを直しながら進んでいくのですね。
8メートルのリオプレウロドンは、白亜紀の海の王者モササウルスや、首がとびきり長いエラスモサウルスとくらべると、少し小がらです。それでも、体に対する頭の大きさでは負けていません。海の爬虫類については、「大阪でモササウルス化石が”新種”の可能性」の記事もあわせてどうぞ。
出典:University of Portsmouth「Jurassic sea monster was smaller than once thought, but no less formidable」/Journal of Vertebrate Paleontology(2026年7月)
タカラトミー アニア ジュラシック・ワールド ギガノトサウルス(バトルカード付き)¥682→
マテル ジュラシックワールド インドミナス・レックス 可動フィギュア¥12,650→
マテル ジュラシックワールド ハモンド・コレクション スコーピオス・レックス 可動フィギュア(約43cm)¥6,755→
マテル ジュラシックワールド バトルアクション モササウルス→
マテル ジュラシックワールド ラボ襲撃!T-レックス¥2,640→
マテル ジュラシックワールド ほえるディストータス・レックス→
タカラトミー アニア AL-07 モササウルス(水に浮くVer.)¥760→