恐竜図鑑をひらく
ホーム 恐竜図鑑 ニュース 施設 雑学 グッズ クイズ

HOME / ZUKAN / No.078

ユウティラヌス

Yutyrannus huali — 「羽毛の暴君(美しい羽毛の暴君)」

白亜紀 獣脚類
時代白亜紀前期(アプチアン)
年代約1億2,500万〜1億1,300万年前
全長約7.5〜9 m
体重約1,100〜1,400 kg
食べ物肉食(中〜大型の獲物を狩った)
生息環境やや寒冷で湖の多い森林(火山活動の活発な地域)
発見地アジア(中国・遼寧省)
地層義県層
ユウティラヌス(Yutyrannus huali) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
ユウティラヌス(Yutyrannus huali) 復元イメージ

ユウティラヌス(学名 Yutyrannus huali)は、約1億2,000万年前の白亜紀前期、現在の中国にすんでいた大型の肉食恐竜です。学名は「羽毛の暴君(美しい羽毛の暴君)」を意味します。羽毛が確認されたなかで最大級の恐竜として、世界を驚かせました。

羽毛をもつ大型肉食恐竜

ユウティラヌス最大の特徴は、全長9メートル・体重1トン以上の巨体でありながら、体が羽毛におおわれていたことです。化石には、長さ20センチにもなる羽毛の跡がはっきり残っていました。「大型恐竜はうろこだけ」というイメージをくつがえし、巨大な恐竜も羽毛をもちえたことを示した、画期的な発見です。

なぜ巨体に羽毛が?

ユウティラヌスがいた白亜紀前期の中国は、当時としてはやや寒冷な気候だったと考えられています。羽毛は、その寒さから体を守る「防寒着」の役割を果たしたのかもしれません。大型の恐竜でも、環境によっては羽毛が役立ったことを物語っています。

ティラノサウルスの親戚

ユウティラヌスは、ティラノサウルス上科のなかまですが、ティラノサウルスより古い時代に生きた、やや原始的なグループ(プロケラトサウルス類)に属します。ティラノサウルスにも、子どものころなど、何らかの羽毛があった可能性が、ユウティラヌスの発見から議論されるようになりました。

頭のとさか

ユウティラヌスは、頭の上に小さなとさかをもっていました。これは仲間の見分けやアピールに使われたと考えられます。グアンロンなど、初期のティラノ類に共通する特徴です。

羽毛恐竜研究の宝庫から

ユウティラヌスは、中国・遼寧省の義県層から見つかりました。この地層は、火山灰がたびたび降り積もったため、羽毛の跡まで残る奇跡的な化石が数多く産出する、羽毛恐竜研究の宝庫です。マイクロラプトルやシノサウロプテリクスなども、ここから見つかっています。

すんでいた環境

ユウティラヌスがいた白亜紀前期の中国は、湖の多い森林で、火山活動も活発でした。やや寒冷な気候のなか、ユウティラヌスは羽毛をまとって体を守り、中〜大型の獲物を狩る頂点ハンターとして君臨していました。恐竜のイメージを変えた、重要な羽毛恐竜です。

分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ティラノサウルス上科 基盤 > プロケラトサウルス科

← 恐竜図鑑一覧へ戻る

RANKING

人気ランキング TOP10