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ハツェゴプテリクスは、約6,800万年前の白亜紀後期、いまのルーマニア(ハツェグ盆地)の空にいた巨大な翼竜です。2002年に発表されました。ケツァルコアトルスと並ぶ史上最大級の翼竜で、翼を広げると10〜12メートルにもなりました。学名は「ハツェグの翼・恐ろしいもの」を意味します。
ハツェグ盆地は、白亜紀末には海に囲まれた島でした。そこでは大型の肉食恐竜が少なく、かわりにハツェゴプテリクスが頂点捕食者として君臨していたと考えられています。多くの翼竜が細い首をもつのに対し、ハツェゴプテリクスは太く頑丈な首と大きな頭をもち、地上で大きな獲物を捕らえていたとみられます。
翼開長は10〜12メートル、推定体重は200キログラム超。空を飛ぶだけでなく、たたんだ翼を前あしのように使って地上を歩き、獲物を狩る「陸のハンター」でもあったと考えられています。標本は頭骨や上腕骨などが知られています。
ハツェゴプテリクスは、巨大翼竜が空だけでなく地上でも強力なハンターだったことを示す重要な恐竜(翼竜)です。島という特殊な環境で生きものがどう進化するか(島嶼化)を考えるうえでも注目されています。
ホロタイプ(基準標本):ブカレスト大学 FGGUB R 1083ほか(頑丈な頭骨・上腕骨)