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発見

しっぽに”角”をもつ7mの竜脚類!インドで新種ケラトカウディア発見

2026.07.27

首が長くて体が超巨大な恐竜、竜脚類(りゅうきゃくるい)ブラキオサウルスディプロドクスのように、体長20メートルをこえる仲間がたくさんいます。ところが2026年7月、インドで見つかった新種の竜脚類は、なんと全長わずか7メートル。しかも、その仲間の中でもとくに古い時代の恐竜でした。名前は「ケラトカウディア・アンティクア」といいます。

名前の意味は「角のあるしっぽ」

ケラトカウディア(Ceratocaudia)という名前は、「角(つの)」を意味するケラト+「しっぽ」を意味するカウダを合わせたもの。種名の「アンティクア(antiqua)」は「古い」という意味です。その名のとおり、しっぽの付け根に近い背骨のとっ起(骨の出っぱり)に、角のようなでっぱりがありました。これは、ほかの竜脚類には見られない、この恐竜だけの特ちょうです。

しっぽを横にふって身を守った?

研究チームがコンピューターで骨をつなぎ直してみると、ケラトカウディアはしっぽを地面と水平にのばし、左右に強くふることができたと分かりました。研究者は、このしっぽふりが「肉食恐竜をちょっと追いはらうくらいの役には立ったかもしれない」と考えています。ムチのように強力な武器とまではいかなくても、7メートルの小がらな体を守るための、大切な”技”だったのかもしれませんね。

181個のかけらから、すがたをよみがえらせた

化石が見つかったのは、インド西部・グジャラート州のカッチ盆地にある「カラドンガル層」という地層です。見つかったのは1頭ぶんの骨のかけら181個。背骨、あばら骨、前あしの骨、後ろあしの骨などが含まれていました。インド工科大学ボンベイ校(IITボンベイ)とビルバル・サーニ古植物学研究所の研究チームが、これらをていねいに調べて新種と結論づけました。

「巨大化する前」の大切な1ページ

ケラトカウディアが生きていたのは、およそ1億9000万年前ごろ(前期ジュラ紀〜中期ジュラ紀)と考えられています(地層の年代をぴったり決めるのがむずかしく、はばがあります)。これは、のちにブラキオサウルスやアルゼンチノサウルスのような超巨人を生み出す「新竜脚類(ネオサウロポダ)」というグループの、最も古い時期の1つ。しかもインドで見つかったことで、この仲間が思われていたより何千万年も早く、世界じゅうに広がっていたことが分かりました。「巨大になる前の竜脚類は、意外と小さかった」——そんな進化の道すじが見えてくる発見です。

豆知識:インドの化石が”世界地図”を書きかえる

ジュラ紀のころ、インドは今の場所ではなく、ゴンドワナ大陸という南の巨大な大陸の一部でした。その後、インドは大陸から分かれてゆっくり北へ移動し、アジアにぶつかってヒマラヤ山脈をつくります。だからインドの恐竜化石は、「どの恐竜がどの時代に、どこからどこへ広がっていったか」を知るための大切な手がかりになるのです。今回の発見も、竜脚類の世界進出の地図をぬりかえる1ピースになりました。

図鑑でくらべてみよう

7メートルのケラトカウディアと、首がとびきり長いマメンチサウルス、巨体をほこるドレッドノータスをくらべると、同じ仲間とは思えないほど大きさがちがいます。竜脚類のニュースでは、「たった1個の背骨から新種恐竜!ウラガサウルス」「竜脚類の”赤ちゃん”は二本足で立てた!」もあわせてどうぞ。

出典:Sci.News「Small Sauropod Dinosaur from Jurassic Period Discovered in India」Journal of Vertebrate Paleontology(2026年7月)

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