
頭のうしろに“悪魔のような”とがった角をもつ、よろいをまとった恐竜が、あらためて新しいなかまだと分かりました。新属エオピナコサウルス・メフィストケファルス(Eopinacosaurus mephistocephalus)です。2026年、くわしい標本の研究によって独立した新属だと判明しました。
エオピナコサウルスは、背中いっぱいにかたい装甲(よろい)をもつ植物食恐竜アンキロサウルス類(ヨロイ竜)の仲間です。生きていたのは白亜紀後期(カンパニアン)。化石は中国のバヤン・マンダフ層と、モンゴルのジャドフタ層から見つかっています。同じ時代の砂漠のような環境でくらしていました。
種名の「メフィストケファルス」は、悪魔の名前「メフィストフェレス」と、ギリシャ語で頭を意味する言葉を合わせたものです。これは、頭のうしろ(鱗状骨)に生えたとがった角が“悪魔のように”見えることにちなんでいます。ヨロイ竜のなかでも、ひときわ個性的な顔つきをした恐竜です。
この化石は、もともと1999年に古生物学者ゴドフロワ博士らによって、有名なヨロイ竜「ピナコサウルス」の一種として名づけられていました。ところが2026年、化石を一体ずつていねいに調べなおした結果、ピナコサウルスとは別の恐竜だと分かり、新しい属名「エオピナコサウルス(=はじまりのピナコサウルス)」がつけられたのです。
アンキロサウルス類は、背中をおおうかたい装甲や、骨でできたトゲ、種類によってはしっぽの先のハンマー(こんぼう)で身を守った植物食恐竜です。肉食恐竜におそわれても、まるで“動く戦車”のように身を守ることができました。
“悪魔の頭”の名をもつヨロイ竜エオピナコサウルス。古い化石を最新の目で見なおすことで、新しい恐竜が生まれた一例です。よく知られたなかまだと思われていた化石にも、まだまだひみつがかくれているのですね。
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出典:Wikipedia「Eopinacosaurus」/論文:標本レベルの再記載研究(2026年)(最終確認:2026年6月)