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マプサウルス(学名 Mapusaurus roseae)は、約9,500万年前の白亜紀後期、現在のアルゼンチンにすんでいた巨大な肉食恐竜です。学名は先住民マプチェの言葉で「大地のトカゲ」を意味します。史上最大級の肉食恐竜ギガノトサウルスに近いなかま(カルカロドントサウルス科)で、複数の個体がまとまって見つかったことから、群れで狩りをした可能性で世界的に注目されました。

マプサウルス最大の話題は、子どもからおとなまで7体以上の個体が、ひとつの場所からまとまって見つかったことです。これは、ふつう単独で行動すると考えられがちな大型肉食恐竜が、じつは群れで行動していた可能性を示す、貴重な発見でした。群れで協力すれば、一頭では手に負えない大きな獲物にも挑めたかもしれません。
マプサウルスと同じ地域・時代には、超巨大な竜脚類アルゼンチノサウルスがすんでいました。一頭では難しくても、群れで協力すれば、こうした巨大な獲物を倒せた可能性があります。鋭い歯で肉を切り裂き、出血させて弱らせるという戦法をとったとみられています。
マプサウルスは、史上最大級の肉食恐竜ギガノトサウルスの、ごく近い親戚です。全長は10〜12メートルにもなり、ギガノトに匹敵する巨体でした。両者ともカルカロドントサウルス科に属し、白亜紀の南アメリカで頂点に立った肉食恐竜のグループです。同じ科には、アフリカのカルカロドントサウルスもいます。
マプサウルスの歯は、ナイフのようにうすく、ふちがギザギザでした。これは肉を切り裂くのに向いた形で、大きな獲物の肉をそぎ取るように食べていたと考えられます。骨ごとかみ砕いたティラノサウルスとは、まったくちがう食べ方をしていたのです。
マプサウルスがいた白亜紀後期の南アメリカは、河川や氾濫原のある温暖な土地でした。巨大な竜脚類が多くすむ、肉食恐竜にとっては獲物の豊かな世界です。マプサウルスは、群れの力を生かして巨大な獲物に挑んだ、南半球を代表する頂点ハンターだったのです。
群れで巨大な獲物に挑んだかもしれない——マプサウルスは、大型肉食恐竜の意外な一面を教えてくれる恐竜です。近い親戚のギガノトサウルスとあわせて見ると、南アメリカの巨大ハンターたちのすごさがよく分かります。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
出典:Encyclopaedia Britannica/Natural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > アロサウルス上科 > カルカロドントサウルス科 > ギガノトサウルス族
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