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発見

頭にサーベル状のとさか!新種スピノサウルス「ミラビリス」|“地獄のサギ”とよばれる魚食恐竜(ニジェール・2026年)

2026.02.23

背中の大きな帆でおなじみの肉食恐竜スピノサウルスに、頭に“サーベル状のとさか”をもつ新種が加わりました。アフリカ・ニジェールの砂漠で見つかったスピノサウルス・ミラビリス(Spinosaurus mirabilis)です。古生物学者ポール・セレノ博士らが2026年に学術誌『Science』で報告し、その奇抜な姿から「地獄のサギ(hell heron)」というニックネームで呼ばれています。

サーベルのようなとさか

ミラビリスのいちばんの特徴は、頭の上にそびえる湾刀(サーベル)のような形のとさかです。鼻の骨が大きくのびてできたもので、表面には血管が通った溝が網目状に走っていました。これは、骨のとさかをもつ現代の鳥ヒクイドリ(カソワリ)に似ているといいます。種名の「ミラビリス」はラテン語で「驚くべき」という意味で、まさにこのとさかにちなんでいます。

どんな恐竜だったのか

スピノサウルス類は、ワニのような細長い口と背中の帆をもつ肉食恐竜で、魚を主な食べ物にしていたと考えられています。ミラビリスも背中に大きな帆をもっていました。見つかった化石は亜成体(大人になりきる前の個体)で、全長はおよそ8メートル。それでも有名なスピノサウルス・アエギプティアクスより15%ほど小さい程度で、十分に巨大なハンターでした。

砂漠の地層からの発見

化石が見つかったのは、ニジェールのファラク層と呼ばれる地層。約9500万年前(白亜紀後期セノマニアン)の川がつくった砂岩の地層です。発掘は2000年・2019年・2022年と長い年月をかけて行われました。研究を率いたのは、数々の恐竜を発見してきたシカゴ大学のポール・セレノ博士のチームです。

なぜ重要なの?

派手なとさかは、おそらく仲間へのアピールや見分けに使われたと考えられます。スピノサウルスの仲間にこれほど目立つ頭かざりがあったとわかったことで、この有名な恐竜グループの多様さと、進化のおもしろさがあらためて浮かびあがりました。

まとめ

背びれに加えて、頭にもサーベル状のとさか——スピノサウルス・ミラビリスは、私たちのスピノサウルス像に新しい一面を加えてくれました。アフリカの砂漠には、まだ知られていない奇抜な恐竜たちが眠っているのかもしれません。

出典:NPR「Newly discovered dinosaur species was a fish-eater with a huge horn」/論文:Science(シカゴ大学ほか、2026年)(最終確認:2026年6月)

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