恐竜図鑑をひらく
ホーム 恐竜図鑑 ニュース 施設 雑学 グッズ クイズ

HOME / NEWS

発見

南アフリカで1億3200万年前の恐竜足跡を発見|アフリカ南部で“最も新しい”足跡化石(2026年)

2026.04.25

南アフリカの海ぞいの岩から、約1億3200万年前の恐竜の足跡がたくさん見つかりました。発見されたのは西ケープ州・クニスナ近くの小さな岩場。これらは「南部アフリカでこれまでに知られるなかで“最も新しい”恐竜の足跡」とされ、太古のアフリカに恐竜が長く暮らしていたことを示す貴重な証拠として、2026年4月に報告されました。

どんな足跡が見つかったのか

見つかった足跡は20個以上。海岸にわずか長さ40メートル・幅5メートルほどの岩の露出(ブレントン層)に残されていました。足跡の主は、肉食の獣脚類が中心とみられ、植物食の鳥脚類や、首の長い竜脚類のものも混じっている可能性があります。ただし保存状態から「はっきりと種類を断定できないものもある」と研究チームは慎重に述べています。

豆知識:足跡の化石(生痕化石)でわかること

骨の化石が「体そのもの」を伝えるのに対し、足跡のような生痕(せいこん)化石は「どう動いていたか」を教えてくれます。歩はば(足跡の間かく)から歩く速さや体の大きさを推定したり、複数の足跡から群れで歩いていたかを読み取ったり——足跡は、生きていたころの恐竜のふるまいを知る“タイムカプセル”のような存在です。

なぜ重要なの?

この発見が注目される理由は、これまで南部アフリカで知られていた恐竜の足跡よりおよそ5000万年も新しいこと。約1億8200万年前の大規模な溶岩噴出で、この地域の恐竜はいなくなったとも考えられてきましたが、その後もしっかり暮らしていたことが示されました。西ケープ州では2例目となる白亜紀の足跡化石サイトでもあり、アフリカ南端の恐竜の歴史を書きかえる発見といえます。

調べたのはどんな人たち?

研究を行ったのは、南アフリカのネルソン・マンデラ大学・アフリカ沿岸古生物科学センターのチャールズ・ヘルム博士らのチームです。海辺の岩を丹念に歩いて足跡を探す「足跡の研究(生痕学)」の専門家たちで、成果は『South African Journal of Science』に発表されました。

まとめ

1億3200万年前、いまの南アフリカの海辺を恐竜たちが歩いていた——。クニスナで見つかった20個以上の足跡は、その情景をいきいきと伝えてくれます。骨が残りにくい地域でも、足跡が太古のドラマを語ってくれる好例。今後の追加調査で、さらに多くの“足あと”が見つかることが期待されます。

出典:ScienceDaily「Stunning 132 million-year-old dinosaur tracks are rewriting history」/論文:South African Journal of Science(ネルソン・マンデラ大学、2026年4月24日)(最終確認:2026年6月)

← ニュース一覧へ

RANKING

人気ランキング TOP10