恐竜図鑑をひらく
ホーム 恐竜図鑑 ニュース 施設 雑学 グッズ クイズ

HOME / ZUKAN / No.031

コエロフィシス

Coelophysis bauri — 「中空(ちゅうくう)の形」

三畳紀 獣脚類
時代三畳紀後期(ノーリアン〜レーティアン)
年代約2億1,500万〜2億年前
全長約2〜3 m
体重約15〜45 kg(中空の骨で軽量)
食べ物肉食(小型の爬虫類・魚・初期の哺乳類の仲間など)
生息環境河川や氾濫原のある半乾燥地(季節的な環境)
発見地北アメリカ(米国ニューメキシコ州ゴーストランチなど)
地層チンリ層
コエロフィシス(Coelophysis bauri) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
コエロフィシス(Coelophysis bauri) 復元イメージ

コエロフィシス(学名 Coelophysis bauri)は、約2億1,500万〜2億年前の三畳紀後期、現在の北アメリカにすんでいた初期の肉食恐竜です。細長い首と尾、軽い体をもつ小型の獣脚類で、恐竜が世界へ広がり始めた時代を知る重要な存在です。まずは1分動画で見てみましょう。

三畳紀後期の氾濫原を歩くコエロフィシスの想像図
軽い体で三畳紀の大地を動くコエロフィシス(復元イメージ)

コエロフィシスとは?名前と大きさ

属名は「中空の形」を意味し、軽く中空化した骨に由来します。全長はおよそ2〜3メートル。細いあごに小さく鋭い歯を並べ、長い後ろ脚と尾で素早く移動したと考えられます。

「ティラノサウルスの原型」ではない

コエロフィシスもティラノサウルスも獣脚類ですが、コエロフィシスがそのままティラノサウルスへ進化したわけではありません。獣脚類の初期に枝分かれした系統として、肉食恐竜の初期進化を考える手がかりになります。

三畳紀後期のゴーストランチ周辺を歩くコエロフィシスの復元イメージ
ゴーストランチ周辺の氾濫原を歩くコエロフィシス(復元イメージ)

ゴーストランチで何百体も見つかった理由

ニューメキシコ州ゴーストランチの採石場では、さまざまな成長段階のコエロフィシスが大量に見つかりました。洪水などによる運搬と埋没が骨の集積に関わったと考えられています。多くの個体が同じ層にあることは、同じ地域に集まっていた可能性を示しますが、協力する群れの証明ではありません。

共食い説はどう見直された?

有名な標本の腹部にあった小さな骨は、長く幼体のコエロフィシスと解釈されていました。2006年の解剖学的・組織学的な再調査では、初期のワニ形類の骨と判定され、この標本は共食いの証拠ではないと結論づけられました。これは、新しい比較や分析で化石の解釈が変わる好例です。

何を食べていた?

小さく鋭い歯と軽快な体から、小型の爬虫類などを捕らえた肉食恐竜と考えられます。実際に腹部から見つかった初期ワニ形類の骨は、具体的な獲物を示す貴重な証拠です。魚や初期哺乳類も食べた可能性はありますが、直接確認されていない食べ物は断定できません。

三畳紀後期の環境

当時の北アメリカ南西部は、季節的な雨と乾燥をくり返す河川・氾濫原の環境でした。恐竜だけでなく、さまざまな主竜類や初期のワニ形類が暮らしていました。コエロフィシスは恐竜が生態系の主役になる前段階を伝えます。

よくある質問

コエロフィシスは最古の恐竜ですか?

最古級の「恐竜のひとつ」ですが、より古い時代の恐竜候補も知られています。最古と一種だけに決めるのは正確ではありません。

群れで狩りましたか?

大量の化石は集まりを示しますが、協力して狩った行動までは保存されません。群れ説は可能性のひとつです。

豆知識・へぇポイント

  • 名前は軽く中空化した骨に由来する。
  • ゴーストランチから多数の個体が見つかり、成長研究にも役立った。
  • 有名な共食い標本は、再調査で別の爬虫類を食べた証拠とされた。
  • 最古級の恐竜のひとつだが、ティラノサウルスの直接の祖先ではない。

まとめ

コエロフィシスは、軽い体で三畳紀後期を生きた初期の肉食恐竜です。大量の化石と保存された獲物の骨は、初期恐竜の成長や食生活を見直す重要な資料になっています。

分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > 新獣脚類 > コエロフィシス上科 > コエロフィシス科

← 恐竜図鑑一覧へ戻る

EDITOR'S PICK · WEEKLY

人気の恐竜グッズ TOP5

図鑑を楽しんだあとに見たい、いま注目のアイテムです。

TOP 5

6位以降のランキングを見る →

DINO QUIZ

恐竜博士に挑戦!

いま読んだ恐竜の知識を、初級から博士級までのクイズで腕だめし。全問くわしい解説つきです。

恐竜クイズに挑戦する →