
カナダ・ブリティッシュコロンビア州のタンブラーリッジ近くの山おくで、約8900万〜8650万年前(白亜紀後期・コニアシアン期)の恐竜の足あと化石が見つかりました。カナダでこの時代の足あとが見つかったのははじめてです。
最初にこの足あとに気づいたのは、地質学者のガイ・プリントさんで、なんと1988年のこと。しかし場所があまりにも山おくで、ヘリコプターでしか行けないため、くわしい調査が始まったのは2022年でした。チャールズ・ヘルムさんと協力して、ようやく研究がまとまりました。
見つかった足あとは、大きく3つのタイプに分けられます。
植物食恐竜と、それをねらう肉食恐竜。足あとから、当時の食物連鎖が見えてきます。
この時代(コニアシアン期)のカナダ西部は、ほとんどが海の底でした。海の地層ばかりなので、陸の上を歩いた足あとが残る地層じたいがとても少ないのです。今回の足あとはマーシーバンク層という川がつくった三角州の地層に残っていて、まさに“すきま”をうめる貴重な記録になりました。
この時代は、花をさかせる植物(被子植物)が急速にふえていった時期でもあります。食べものになる植物がゆたかになったことで、植物食恐竜も、それをねらう肉食恐竜も、たくさんくらせるようになったのかもしれません。
骨の化石が見つからなくても、足あとがあれば「どんな恐竜が、どこを、どんなふうに歩いていたか」がわかります。足あと化石は、恐竜の“生きていた証拠”そのものなんです。
研究成果は2026年、国際誌『Historical Biology』に発表されました。
出典:Phys.org「We discovered rare dinosaur tracks from the Coniacian age near Tumbler Ridge, British Columbia」/Historical Biology(2026年、doi:10.1080/08912963.2026.2683023)
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