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発見

エジプトで新種モササウルス発見|細長い顎と特殊な耳をもつハリサウルス類(2026年)

2026.09.18

エジプト西部砂漠、ダハラ・オアシス近郊の地層から、白亜紀末(マーストリヒチアン期、約7000万年前)の新種モササウルス類が発見されました。名づけられた学名はハリサウルス・アウリクラトゥス(Halisaurus auriculatus)。エジプトのアイン・シャムス大学のアハメド・アリ・シャーカー氏らの研究チームが、2024年に発見された化石をもとに記載し、成果は学術誌『Acta Palaeontologica Polonica』に掲載されました。

細長い顎と多数の歯

本種は、モササウルス科の中でも比較的小型のグループ「ハリサウルス亜科」に分類されます。最大の特徴は、細く長い顎に片側20本以上もの歯がびっしりと並んでいたことです。研究チームによると、この歯の並びは強い力で噛み砕くタイプではなく、小魚やイカのような小さな獲物を素早くくわえるのに適した咬み方を示しているといいます。

暗い海で活躍した特殊な耳

もうひとつの注目点が、これまで見たことのない独特な形に変形した耳の構造です。研究者は、この耳が薄暗い水中でも獲物の動きを察知できる、優れた聴覚をもっていた可能性を指摘しています。強い咬む力よりも、素早い反応と鋭い感覚で小型の獲物を捕えていた海洋ハンターだったのかもしれません。

白亜紀末の海に広がっていたハリサウルス類

ハリサウルス亜科は比較的小型から中型のモササウルス類のグループで、これまでに11種ほどが知られています。北アメリカや南アメリカ、アジア、ヨーロッパ、そしてアフリカと、白亜紀末にはほぼ世界中の海に分布していたことがわかっています。今回のエジプトでの発見は、そのなかでもアフリカ産の記録を新たに加える貴重な一例です。

同じ地層のもう一種との「棲み分け」

実は同じダハラ・シェール層からは、近縁種ハリサウルス・ヘバエも見つかっています。頭骨や顎の形が異なる2種が同じ場所で暮らしていたことから、研究チームは両種が獲物となる資源を分け合う「ニッチ分割」を行っていた可能性を指摘しました。白亜紀末の海には、私たちが思う以上に多様なモササウルス類がひしめき合い、それぞれ得意な狩りのスタイルで棲み分けていたのかもしれません。

出典: Sci.News

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