
🔍 タップで拡大
ケツァルコアトルス(学名 Quetzalcoatlus northropi)は、約7,000万〜6,600万年前の白亜紀の終わりごろ、現在の北アメリカにいた巨大な翼竜です。学名はアステカ神話の翼をもつ神「ケツァルコアトル」にちなみます。史上最大級の空飛ぶ動物として知られています。 まずは1分動画で、巨大な翼と陸上歩行に適した体つきを見てみましょう。

ケツァルコアトルスは翼を広げると10〜11メートル、地上に立つと高さ5メートルほどで、ちょうどキリンくらいの大きさがありました。史上最大級の飛翔動物ですが、大型種 Q. northropi は翼の一部を中心とする断片的な標本で知られ、翼開長と体重の推定には幅があります。よく知られる全身像の一部は、より小型で保存のよい同属標本から補われています。
これほど巨大な体で飛べたのか、長く議論されてきました。飛行できた可能性は高いものの、離陸方法には議論があります。四肢を使った跳躍説が広く知られる一方、2021年の機能形態研究は筋力や骨強度の条件を検討し、単純には断定できないとしました。飛行中は羽ばたきと滑空を組み合わせたと考えられます。
ケツァルコアトルスは、空を飛ぶだけでなく、地上を歩き回るのも得意でした。翼をたたみ、四本足で効率よく歩けたと考えられています。内陸の氾濫原で小動物などを探したという解釈が有力ですが、直接の胃内容物はなく、食性の細部は推定です。
ケツァルコアトルスは歯がなく、長く尖ったくちばしをもっていました。アズダルコ科という翼竜のグループに属し、首も長く、まるで巨大なコウノトリのような姿でした。大きな獲物を陸でついばむ、当時の生態系のなかでもユニークな捕食者だったと考えられています。
ケツァルコアトルスは、恐竜時代のいちばん最後(マーストリヒチアン)の空を飛んでいました。ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ時代を生きた翼竜で、約6,600万年前の大絶滅まで、巨大な翼で空を支配していました。恐竜時代の終わりを見届けた、空の最後の巨人です。
ケツァルコアトルスがいた白亜紀末の北アメリカは、川や湿地の広がる内陸の平野でした。海辺ではなく内陸を好んだとみられ、陸の上を歩き回って獲物を探していました。空の王者でありながら、地上のハンターでもあった、二つの顔をもつ翼竜です。
空と陸に適応した巨大翼竜——ケツァルコアトルスは、恐竜時代の終わりを見届けた、二つの顔をもつ空の王者です。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
飛翔能力をもっていた可能性は高いと考えられています。ただし巨大な体をどう離陸させたかは研究モデルによって見解が分かれます。
大型種は翼開長約10メートル級と推定されます。標本が断片的なため、翼開長・体重・立った高さには推定幅があります。
内陸の地上を歩いて小動物などを拾ったという説が有力です。胃内容物が直接残っているわけではなく、魚を含む食性の細部は未確定です。
最終確認:2026年9月。推定値や生態の解釈は新しい研究で変わる場合があります。
分類:爬虫綱 > 翼竜目 > プテロダクティルス亜目 > アズダルコ科
EDITOR'S PICK · WEEKLY
図鑑を楽しんだあとに見たい、いま注目のアイテムです。